新米桐山ファンの頭の中

はじめて周りを見てみたらいろんな発見がありました

私の自担はマラソンを走っていないけれど共に戦っていた

人のために涙を流せる人は強い。

人のために流される涙はとても綺麗だ。

 

先日の大阪マラソンジャニーズWEST中間淳太くん、濵田崇裕くん、神山智洋くんが参加しファンの間で感動を呼び、twitterで「#私の自担がマラソン走りました」というタグで感想が綴られている。桐山担と名乗っている自分は、「#私の自担はマラソンをはしっていないけれど共に戦っていた」というテーマで綴りたいと思う。

 

実際のところ、このマラソンのことが決まった際に私はそれほど興味を示していなかった。それは、”自担”が走るわけではないからとか、そういうことではなく「ドコドコで撮影をしていた」とか「いついつ歌番組の収録がある」とか、そのような類の情報として自分の中で処理されていたからである。薄情者だと思われるかもしれないが、彼らの出演しているTV番組をリアルタイムで放送されることなどめったにない地域に住んでいる自分にとってはあまり重大なこととしては受け止めていなかった。(もちろん、頑張ってほしいとは思っていた。)中間くんはきっと、自己記録を更新するのだろう。濵田くんは未知だけれど、スポーツ万能に見えるしきっとうまくこなすのだろう。神山くんは、足が心配だ。この程度にしか思っていなかったのだ。

 

マラソン当日、twitterのタイムラインに流れてくる多くの情報。彼らの思い、走る理由。自分自身、用事があってバタバタしていたためゆっくりそれを追うことも出来なかったがみんなそれぞれ強い気持ちを持って走っていることを知る。それについては、割愛するが、アイドルだな、と感じたとともにアイドルって大変だな、と思ってしまったのも本音だった。

 

 

ここからは、 マラソンを終え、落ち着いてからの私の思いである。

 

走っている3人は、それぞれに思いを抱えてゴールに向かっていた。では、それを待っていた4人は何を考えていたのだろう。

メンバーカラーのメガホンを持って応援する小瀧くんと藤井くん。神山くんが映るたびに嬉しそうに笑う重岡くん。中間くんの映像に手を振り「じゅんたー!」と口を動かす桐山くん。どのような思いで時計を見ていたのだろう。「罰ゲームやタイムなんて気にしなくていいから、元気でゴールしてきてくれ。」「自分の体が一番だから、頼むから無理はしないでほしい。」だろうか。それとも、「きっと自身の目標タイムで走ってくるだろう」という自信にも似た強い思いがあったのだろうか。

一番タイムを気にしていたであろう中間くんのゴールが確実に近づいてきていた時、もし彼らはタイムを見ていたとしたら何を思ったのだろう。絶対に悔しがるであろう顔を想像して、出来ることなら時計を止めてしまいたい思いだったのだろうか。それとも、例え彼が悔しさに涙を流してもペースを乱さず無理はしないでいてほしいと思ったのだろうか。

いや、もしかしたら、そんなことさえ考えずに、ただただ大好きなメンバーの帰りを待っていたのかもしれない。

 

翌日放送されたちちんぷいぷいでの映像には、中間くんにタオルと共に何か言葉をかける桐山くんの姿が映っていた。何度見ても私には読唇は出来ない。

ここからは、憶測というか私の勝手な解釈の話になるが、桐山くんがかけている言葉が「おかえりなさい」に見えた。

初めは、「しゃーないしゃーない」と言っているように見えた。あまりにもその場面に似つかわしくない台詞ではあるが、10年以上背中を預けあってきた彼らにはその言葉でも分かり合える何かがあるように思ったのだ。諦めという意味での仕方ないではなく、ここまで全力でやってきたのだからこれが全てだ、という意味である。たくさんの「仕方ない」を乗り越えてきたのであろう彼らだから、そのような言葉があっても不思議ではないのかもしれないと考えたのだった。

けれど、何度も何度もその部分を繰り返し見ているうちに「おかえりなさい」と言っているのでは?と思い始め、人間の脳というのは単純でそう思うとそうにしか見えなくなってしまった。頑張っている人にこれ以上頑張れなんて言えないのと同じように、悔しがっている人に第一声、お疲れ様なんて言えないのではないかと。

 

42.195km、あなたが全力でただ前だけを向いていたことを知っている。おかえりなさい。

 

 

とまあ、こんなに熱く言っておいて後々この部分が音声付で放送され、「お疲れ様」だったらズッコーンなのだが。その時はこの部分をそっと消すことにしよう(笑)

 

交わされた言葉が何だったのかは、今は二人にしか分からない。けれど、確実に桐山くんも共に戦っていたのだろう。そして、大切な相方の帰りを誰よりも待っていた。初挑戦の時とは違った思いを持って、けれど同じように暖かい心で中間くんの納得のいくフィニッシュを心から願っていたことだろう。

 

号泣した大きな赤ちゃん最年少小瀧くん。ゴールをまっすぐ見つめ目を逸らさなかったイケメン金髪ヤンキー風味藤井くん。陰で涙を流したという絶対的センター重岡くん。予想を裏切らず涙を流した誰よりも繊細な桐山くん。意地を見せた誰よりも男らしい神山くん。何があっても笑顔で気配りも忘れない濵田くん。どこまでもアイドルを貫きながらも情けないと号泣した中間くん。7人で、戦っていたのだろう。ここには確かに、ひとつのドラマがあった。7人7様の思いがあり、そしてその思いのベクトルは一つのところを指していた。

 

そうか、これがメンバー愛か。

走っていた人たちにはそれぞれに思いがあって、その数だけドラマがある。きっと誰もが、支えてくれている人の大切さに改めて気づき、絆を深めたのだろう。

 

しんどいことあっても、乗り越えて強くなれた

支えてくれてありがとう

 

素敵なドラマをありがとう。

 

※読み返すと桐山くん中間くんのことばかりになってしまったことをお詫び申し上げます。